団体名   陶2001
ジャンル 焼きもの
タイトル 陶2001のメッセージ
会場 きららネットギャラリーA棟
日時 9/5(水)〜11(火)
内容 日頃の作陶活動を見つめたところから沸き立つ作家の未来へ向けたメッセージ「山口県のやきものの情報発信企画」

 

陶2001事務局の白田豊さんと、展示に参加される江月(こうげつ)窯の野坂和左さんにお話を伺いました。(2001.7.18.wed)

●「陶2001」は、きらら博へ参加するためにできた団体なのですか?
はい。ある陶芸家が「やきものできらら博に参加したい」と言ってきたことがきっかけで、出来たんですよ。「山口県のやきもの」の情報発信企画として、県内の29名の作家が集まり、今回の展示を行うことになりました。

●どんな作家さんがいらっしゃるんですか?
(白田さん)陶2001の事務局は萩市にあるのですが、萩焼の作家だけではなく、県内各地で活躍している作家が集まります。普段はそれぞれの地域でそれぞれの陶芸をしている、面識のない作家同士なんです。でも、同じやきものというジャンルでメッセージを伝えるために集うので、きらら博を通じて、お互い共通する気持ちが生まれると思います。
きらら博では、やきものを「言葉」とした私たちなりのメッセージを、確かな形『未来へのメッセージ』として表現したいと思っています。
ここにいる野坂くんは、これから萩焼を背負って立つ作家なんですよ。萩焼は40〜50代の作家がリードしているんですが、彼のような若手がこれからリーダー格になって、引っ張っていってくれるはずです。だから、今回の展示も、萩焼は若い作家が中心なんですよ。

萩焼作家の野坂さん。「作品作りはこれからです。」

●白田さんもやきもので参加されるのですか?
いいえ。私は、萩市で「彩陶庵」という萩焼ギャラリーをやっていて、企画展や、やきものの販売をしているんです。陶2001では事務局を担っています。私自身面識のない作家もいるし、たくさんの作家が参加するので、大変なんですよぉ。

●合同作品なども見ることが出来るのですか?
いいえ。今回は29名が1人一台のピラミッド型の展示台に、それぞれの作品を展示するんです。その空間に、自分のやきものに対する気持ちや哲学、作家自身のメッセージを表現するような、普段とは視点を変えて自由に作ってもらった作品を展示します。
おそらく、普通の器ではなく、一見分かりにくい、美術的な作品がたくさん出てくると思いますよ。

 

●当日は会場で作家の方みなさんにも会えるとか?
はい。期間中は交代で、常時4名の作家がギャラリーにいますので、直接感想を言ったり、話をすることも出来ます。質問等もどんどんして下さい。
また、参加作家については、パンフレットを配布しますし、「彩陶庵」のホームページで紹介を見ることも出来ます。

●きらら博後にも「陶2001」の企画を考えておられるのですか?
今のところ、今回参加する29名全員での企画は考えていないですね。でも、萩地区の12名については、萩市内の画廊で今回の作品を発表する予定です。
今回をきっかけに、2年に1回くらいのペースで、いろいろな作家の合同展示会みたいなものをやっていきたいとは思っています。
きらら博のこの企画が生きて、「山口県のやきもの」の情報発信が次につながっていけば、作家の方も参加した甲斐が有るでしょうしね。

●見に来られるお客さんにメッセージを。
(野坂さん)まだ作品は出来ていないんですが、遊び心を加えながら、お客さんが見て、楽しめるものを作ります。
従来の焼き物の枠を飛び出した作品を作りますので、見て楽しんでください。
(白田さん)わかりにくい作品も出てくるとは思いますが、難しく考えずに普通に「やきもの」として見てください。そして、作家のメッセージを受けながら、自分の考えも膨らませてみてください。
29人の作品が一度に見られるなんてチャンスですよ!ぜひ、きららネットギャラリーに足を運んでください。