団体名   煎茶道三癸亭賣茶流山口吉祥会
ジャンル 茶会
タイトル ときめききらら煎茶会 三癸亭賣茶流創流百周年記念〜明日の未来へ継承〜
会場 きららネットギャラリーA棟
日時

8/29(水)〜9/4(火)

内容

お茶会、茶道具展示による来場者との文化交流。煎茶道の親しみやすい点前を通して、おいしい煎茶を味わい、煎茶を身近に感じてみませんか。

 

研修会にお邪魔して、煎茶道三癸亭賣茶流(さんきていばいさりゅう)山口吉祥会の橋本陽子さんにお話をうかがいました。(01.07.29.Sun)


●煎茶道三癸亭賣茶流山口吉祥会について教えてください。
日本独特の煎茶道が形成されたのは、明(現在の中国)から煎茶法が伝わった、江戸時代なんですよ。「高遊外賣茶翁」と呼ばれる人が、煎茶を売り歩きながらたくさんの文人や高僧と交流し、煎茶を通して自由な精神世界を創造したんです。
そして、自分の家に代々伝承されてきた煎茶道に、高遊外が体現した精神を取り入れ、煎茶道三癸亭賣茶流を創ったのは、島村仙友という人です。明治33年のことでした。
現在、煎茶道三癸亭賣茶流は財団法人で、広島市に本部があります。山口県内には、4つの支部があり、山口吉祥会はその一つです。正会員が約180名おります。
昨年の秋、煎茶道三癸亭賣茶流は創流100周年を迎えました。それを記念して、全国それぞれの支部で、煎茶に関する行事をすることになりました。「それなら、私たち山口吉祥会は、きらら博の中でお茶会をしましょうよ」という意見が出て、今回の参加となりました。


●普段はどんな活動を?
いつもはそれぞれ、先生を中心にお稽古を重ねています。生徒さんの数にもよりますが、だいたい週1回くらいでしょうか。『いつでも・どこでも・誰でもできる煎茶道』を信条として、点前の稽古に励んでいます。
一年を通して、研修会や旅行、家元の講演会、お正月の初炉会などの行事があります。全国的な煎茶の会の行事にも行きますよ。今年はきらら博への参加が決まっていたので、例年の予定を大幅に変更し、きらら博のためのスケジュールを組んで、頑張ってきたんですよ。




みなさん熱心に作法を確認されています。
●今日の研修会も、きらら博のためなんですか?
えぇ。今日は、正会員と普通会員の合同研修会なんですけど、きらら博のための再確認作業がメインです。いつものお稽古は、もちろん温かいお茶なんですけど、今回のきらら博では、初めて「冷茶」をお出しすることにしたんです。三癸亭賣茶流のスタイルを守りながら、新しい冷茶へチャレンジするので、今日はみんなが当日の役割に沿って、お互いに作法を確認しています。
●先ほどから、涼しげな茶器でお点前をされていますね。
そうですね。ガラスの急須とお茶碗ですから、中が見えて涼やかですね。今回は、円盆式冷茶応用手前です。冷たいお水でお茶を入れるので、いつもと勝手が違います。おいしいお茶を飲んでいただけるよう、茶葉の量と時間に気を遣っています。
きららネットギャラリーでは、お点前をゆっくり楽しんでいただける席と、手軽にお茶を味わっていただける席と、両方をご用意します。
お茶は二煎まで出します。まず、一煎目でお茶の『香りとうまみ』を味わってください。それからお菓子を食べて、もう一煎いただきます。今回は、「寒氷(かんごおり)」というお菓子です。
どうぞ、お茶を召し上がってみてください。

小さくて可愛らしい茶器。敷いている葉は、
おうちで摘んでこられたもの。

●いただきます。・・・え?いつも飲んでいるお茶と全然違う!おいしいです。
そうですか。それがお茶の『うまみ』なんですよ。お菓子もおいしいでしょう?
温かいお煎茶も、本当においしいんですよ。一度、味わっていただきたいですねぇ。


●本当においしいです。若い女性や、男性もいらっしゃるんですね。
えぇ。きらら博でお茶会をしようと提案したのは、青年部の会員なんですよ。青年部の発想で、クリスマスのお茶会を開いたこともあります。
会員がお友達を誘って、口コミで少しずつ若い方も増えていっています。
年齢に関わらず、きらら博で煎茶道を体験された方が、興味を持って煎茶に親しんでくださるようになったら、とっても嬉しいですね。


●では、きらら博へ来られるお客さんへメッセージをお願いします。
私たち三癸亭賣茶流は、『いつでも・どこでも・誰でもできる煎茶道』が信条です。おいしくて、冷たいお煎茶をご用意しますので、どうぞお越し下さい。心を込めて供します。
また、お煎茶に興味がおありの方は、ここをスタートにして始めてみませんか?どうぞ、お気軽に声をかけてください。
きららネットギャラリーで、お待ちしています。