団体名   レスカルゴ
ジャンル 絵画
タイトル 対話ゲーム  アートで対話
   ・楽しくみんなで創ろう
会場 きららネットギャラリーA棟
日時 7/25(水)〜31(火)
内容 たくさんの人達が関わりあった絵画を一堂に展示するとともに、来場者の方々と一緒に創作するワークショップ型の絵画展。

 

下松中央公民館での作業中、レスカルゴ代表の白木靖子さんにお話をうかがいました。01.07.04.Wed)

●レスカルゴについて、教えてください。
  芸術系の夏期講座で知り合ったのがきっかけで、きらら博に向けて作った団体なんです。はじめは下松市周辺の人たちで参加申し込みをしたんですが、「ワークショップ型絵画展」という共通 点から輪が拡がり、今では山口市や日置(へき)町の方も含め、メンバーは14人です。 『レスカルゴ』って、もともとは『ル・エスカルゴ』というフランス語なんですよ。 「かたつむりみたいに、のろのろしてでも確実に前に進もう」って思って、つけたんです。

●タイトルに“対話”とありますが?
  えぇ。みんなでテーマを話し合った時、「直に人と会って、目と目を合わせて話す、対話が大事なんじゃないか」という意見が出たんです。“対話”から思いつく言葉として、「愛」「和」が出てきました。そこから、“対話”が生まれるきっかけとなる、ワークショップ型の企画内容が膨らんでいったんです。

●具体的には、どんな内容なんですか?
  3種類の企画があります。 1つ目は、2人で向き合って座り、一枚の紙にシールを交互に貼りながら、相手の貼ったシールも使って自分向きに顔を完成させるゲーム。これは、思いもよらない顔が出来上がりますよ。 2つ目は、長さ10メートルの巻きキャンバスを、2人が同じ端から絵を描きながら、一緒に埋めていくゲーム。何しろ10メートルですから、どうなることやら私にも予想がつきません。 そして3つ目が、ここで今準備している、楽しく対話しながら球体に絵を描くという方法です。これまで小中学校に行ったり、イベントをしたりして、3歳〜70歳代の人たちと一緒に、100個の球体に楽しく創作をしました。60個は、会場に来られたお客さんと完成させる予定です。

●この球体は、本当にまるいですね!一体どうやって作ってあるんですか?
  これを作るのに、いろんな苦労がありました。 中にビーチボールが入っていて、外側に紙を貼り付けて作ってあるんですよ。これを上手に作るのに、半年かかりました。空気を入れすぎて破裂したり、途中でしぼんだり。少しいびつなものがあるでしょう?あれは、冬にストーブの側で作ったから、片側だけ暖まって膨れちゃったんです。しかも全部で160個でしょう?私の家だけでも、この球体で2部屋がびっちり埋まっています。 今まで苦労したんだから、もう私たち、楽しんでもいいよね。(メンバーのみなさんに向かって)ね?

 

 

●そんな苦労の中でも、楽しかったことや、新しい発見があったのでしょうね?
  えぇそうね。県内の小中学校へ4校ほど行かせてもらったんですけどね、はじめは子どもたちが戸惑ってね。「いつもは四角い白い紙に絵を描くのに、球体になんて描けないよ」って。とりかかりが大変です。でも、あるグループはテーマを海にして、赤い球体に色を塗り始めたんです。そうすると「あっ!赤色の上に青を塗ったら、色が変わったよ!」って声があがりました。発見した時の、あの輝く顔を見ることが出来て、嬉しかったですねぇ。みんなどんどんのめり込んでいっているのが分かりましたよ。 それぞれに絵を描くジャンルが違うこのグループのメンバーで、初めて一緒に球体に絵を描いた時も、やっぱり楽しかったですね。
●では、会場に来られるお客さんにひとことお願いします。
  恋人同士でも初めて会った人とでも、「この球体に、どんなテーマで絵を描こう?」それが新しい対話の始まりです。完成した球体は、ご希望の方にはお譲りしたいと考えています。 どうぞ手ぶらで、きららネットギャラリーA棟へ来てください。一緒につくりましょう!


▼ 当 日 レ ポ ー ト ▼

「おっきい球体がある」と思って中に入ると、たくさんの球体が吊られていて、まるで浮かんでいるようでもあり、寝転がって見上げると、宇宙にいるみたいでした。
中学生が思い思いの絵を描いていたり、お客さんも球体に絵を描いていたり、「ステキですよね」と知らない人ともすぐに話せたり、とても楽しく、居心地の良いスペースでした。
メンバーさんそれぞれの絵画もあり、全く違う画風で、じっくりと見ました。
球体を「譲ってほしい」というお客さんがたくさんおられた様子。大成功でしたね。お疲れさまでした。(コマツ)