団体名   全日本きものコンサルタント協会山口県支部
ジャンル ステージ
タイトル 装道きものファンタジー きもので綴る、近代、現代、そして未来へ
会場 やまぐちホール
日時 9/29(土)12:20〜13:00
内容 日本のよき文化のひとつである「きもの」を通して過去から未来までを綴るステージです。

 

全日本きものコンサルタント協会山口県支部の支部長である重富良子さんと、工藤恒子さん、貞谷恵美子さんにお話をうかがいました。(01.07.18.Wed)

●社団法人全日本きものコンサルタント協会山口県支部について、教えてください。
茶道や華道と同じように、装いの「道」として、装道があります。これは、(社)全日本きものコンサルタント協会の会長であり、装道きもの学院の学長である山中典士が提唱したものです。

私たちは、(社)全日本きものコンサルタント協会の認定する「きものコンサルタント」の資格を持っています。いつもは山口県支部の活動としてではなく、それぞれに、県内できもの教室を開いているんです。月に一回、月例会として県内各地から先生方が集まり、活動報告や勉強の場を持っています。
また、中四国管内の恒例の行事には、積極的に参加し活動しています。しかし、山口県内のイベントに参加することは、ほとんどないんです。ですから、きらら博に出演できるというのは、私たちにとってはすごい出来事なんですよ。

新しい装いの一つの提案。可愛らしいサンドレス
●きらら博のステージの内容を教えてください。
テーマにもあるように、近代、現代、そして未来を、きもので綴っていきます。先生・生徒総勢70名で参加します。
まず、琴の調べにのせて、5分間できもの姿に変身します。ステージ上で、舞を舞うようにきものを着ます。
それから、明治維新後の日本の文化を、代表的なきもので紹介していきます。例えば、鹿鳴館時代のきものや芸者姿、金子みすずのきものなどが、代表的なものです。「わたや」さんという長門市の呉服屋さんが、金子みすずのきものを再現して作られたものを、貸していただけることになったんです。ヘアスタイルも、金子みすずの写真と同じようにして、お披露目したいと思っています。 
21世紀へのメッセージとして、新しい装いも紹介します。一枚でサンドレス、上に羽織ってボレロ風、きちんと着付けてきもの風といった、3パターンの着方が出来る、新しい装いです。可愛らしいでしょう?


最後に、帯の花が咲き揃う、花結びを披露します。これは、装道きもの学院のオリジナルなんですよ。桜やバラなど、色とりどりの花を、帯で表現します。

●わぁ!『花結び』、ステキですね。
そうでしょう?きらら博当日は、淡いブルーとクリーム色の、無地のきものに花結びをするので、今日よりもっと、華やかになります。
カーネーションやチューリップなどは、ステージ上で結んで完成させます。他にも、サルビア、牡丹、夏みかん、椿、向日葵、水芭蕉、ハイビスカス、紫陽花など、県や市町村、世界中のいろいろな花が、ステージで見られますよ。


これは「ムクゲ」中国の花です。芯は制作中!


●今日もみなさん、涼やかなおきものですね。
本当に涼しいんですよ。今日は雨が降りそうだったから、ポリエステルのきものの人もいらっしゃいますね。見た目は絹と変わらないでしょう?絹は少しお手入れが難しいけれど、軽くて涼しいです。ポリエステルは絹には負けますが、安価ですしお手入れが簡単です。
毎日きものを着ている訳ではありませんが、きものを着ると、姿勢や動作がきちんとして、気持ちに張りが出ますね。

●このステージを通して、どんなことを伝えたいですか?
きものは、日本の民族衣装です。おばあさんの着ていたきものを、孫が受け継いで着ることが出来たり、太ってしまっても調節がきいたりと、とても優れた衣服です。一着外国へ持っていけば、突然パーティーに呼ばれても、どんなドレスにも優ります。外国の人は、きものを見たらとっても喜んでくれます。しかし、日本ではきものばなれが進んでいます。 
このステージを機会に、「きものの良さ、日本の美しさを見つめ直してもらえるといいなぁ」と、思うんですよ。

きものも、装い方も、少しずつ変わっていきます。「温故知新」の気持ちで、昔から伝わる良さも、変わっていく形も、未来に伝えていきたい。そんな人間でありたいと思います。

●ステージを見られたお客さんに、アンケートをお願いされるそうですね?
はい。その予定で準備しています。見てくださった方が、どんなことを思われたか、アンケートをとることは、とっても大切だと思うんです。次の機会に反省点を活かすことが出来ますし、勉強になります。
アンケートを書いてくださった方には、お礼を込めて、オリジナルの扇子を差し上げたいとも考えています。

●それでは、見に来られるお客さんに一言お願いします。
きものが大好きな私たちが繰りひろげるステージを、どうぞ見てください。きものの良さや、新しい装いを、実際に見て、感じてください。そして、「私も着てみたいな」と思われたら、どうぞお声をかけてくださいね。やまぐちホールでお待ちしています。