団体名 | 天雅会 | |||||||||
ジャンル | 雅楽 | |||||||||
タイトル | 雅楽を未来に | |||||||||
会場 | やまぐちホール | |||||||||
日時 |
9/16(日)10:30〜 |
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内容 |
博覧会での演奏会を契機に、日本の伝統芸術である「雅楽」の素晴らしさを、広く大勢の人に知って頂くと共に、新たな「雅楽」の愛好者を募集し、その伝承と技術向上を図っていきたい。 | |||||||||
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天雅会代表の古川英明さんに、お話をうかがいました(この日は、きらめき隊の環境清掃班として活動中のところにお邪魔しました)。(01.08.20.Mon)
●きらら博でのプログラムを教えてください。 演奏するのは、以下の6曲です。 ・越殿楽(えてんらく)・・・結婚式などで用いられる曲 ・陪ろ(ばいろ)・・・聖徳太子が物部氏との戦いの時に奏して戦勝したとされている曲 ・荒城の月・・・滝廉太郎の名曲を、雅楽風にアレンジ ・迦陵頻急(かりょうびんのきゅう)・・・天竺(インド)のお寺の供養の日に、極楽から飛んできた空想の鳥「迦陵頻」を表現した曲 ・蘭陵王(らんりょうおう)・・・勇猛な面と華やかな装束を身につけた舞人の踊りに注目 ・長慶子(ちょうげいし)・・・退出音声(まかでおんじょう)と言い、演奏会などの退室時に演奏される曲 ●どんな楽器を使われるんですか? それじゃ、主な3つの楽器について説明しましょう。 【笙(しょう)】 形は鳳凰を模した姿をしていて、その音は「天から差し込む光」を表していると考えられていた 発音原理はハーモニカと同じで、吸っても吐いても同じ音が出るため、演奏中、一度音を出し始めると最後まで一度も楽器を口から放すことが無く、音が途切れることもない 【篳 篥(ひちりき)】 雅楽器の中では一番小さく、一番大きな音の出る縦笛で、その音は「地上で生活する人間の声」を表していると、古来から伝えられている 雅楽の主旋律を受け持ち、最も多くの種類の音楽に使われるが、音域が1オクターブくらいしかないため、装飾的な奏法が発達している 【龍 笛(りゅうてき)】 その名のとおり、「空を舞う龍の鳴き声」であると言われている 広い音域を持つので、旋律に彩りを添えるように動き回り、装飾的な奏法も多く見られる 天を表す「笙」・空を表す「龍笛」・地(人)を表す「篳篥」で合奏することによって、1つの宇宙を表していたと伝えられているんですよ。 当日は、プログラムの途中で楽器の説明もしますよ。 ●天雅会にとっては、きらら博がスタートなんですね? そうですね。きらら博のステージ以外では、9月9日に、秋穂町の老人ホーム「秋楽園」で演奏会をさせて頂きます(写真は、演奏会後に送って下さったもの)。また、9月25日には、岩国市の麻里布中学校で、演奏会をさせてもらえることが決まりました。 この夏休み前にも、県内の小・中学校を回って、PRをしました。今は、学校の中でも邦楽が注目されているようですね。ご依頼があれば、ぜひ演奏しに行かせてもらいたいと思っています。きらら博がきっかけで出来た、この天雅会の活動を、これからも続けていきたいです。 ●では、きらら博に来られるお客さんに一言お願いします。 今は、近代・西洋音楽も日本に入ってきて流行していて、僕も好きですが、日本古来の音楽である雅楽も、私たちの身近なものとして、継承していきたいと思ってるんです。 雅楽を通して、忘れ去られた日本の心っていうものも、思い返して頂きたいと思うんです。 そのために、雅楽を広く大勢の方に聞いていただきたいと思っています。やまぐちホールにぜひ聞きに来てください。また、きらら博の後に、ぜひ演奏会をしに行かせてください。 雅楽の演奏をしてみたいと思われる方も、ぜひぜひご連絡ください。お待ちしています! |