会員の向谷静波さんに、お話をうかがいました。(01.06.22.Fri)
●どんな内容の紙芝居が見られるのですか?
各回、「厚狭の寝太郎」「鬼彦べえ(光)」「くじらとなまこ(長門)」「怪談
耳なし芳一(下関)」の4作です。どれも山口県のお話なのに、あまり知られていない話もありますので、これを機に、地元の人はもちろん、全国の人に知っていただけたらいいですね。
「寝太郎」「鬼彦べえ」「芳一」は、懐かしのマンガ『悟空の大冒険』の悟空役(声)で活躍された、右手(うて)さんが演じられます。みなさんも、声を聞かれたらすぐにわかるんじゃないかしら。とっても素晴らしい演じ手さんです。大きいホールでの上演なので、ステージでの生の紙芝居と、大型スクリーンに映し出される紙芝居と、両方楽しめます。
「くじらとなまこ」は大人数で演じるんですよ。これも右手さんにアドバイスを受け、なまこ役が5人いたり、太鼓などの打楽器で擬音を出したりします。毎週木曜日に、市民館などで練習を重ねています。
●大勢での紙芝居って、難しそうですね。メインの「耳なし芳一」についても、聞かせて下さい。
「耳なし芳一」には欠かせない琵琶を、紙芝居に合わせて生で演奏します。山口県に一人だけ琵琶奏者がおられて、お願いして実現することになったんです。紙芝居としては長時間、30分の大作なんですが、右手さんの声と琵琶の音で、味わい深い作品が生まれています。
●「山口子どもの文化研究会」について教えて下さい。
立ち上げてから9年ほどになります。会員は大人ばかりで50名くらい。幼稚園や小学校に出向いて紙芝居を演じたり、いじめや不登校について考える講演会を開いたりしています。
全国組織として「子どもの文化研究所」があり、所長さんや所員の右手さんとも、立ち上げ以前からお付き合いをさせてもらっています。講演会や口コミで、現在の規模にまでなりました。
●きらら博をきっかけに、別組織も作られるとか?
そうなんです。今回の紙芝居はプロの方に作っていただいたんですけど、きらら博が終わってからは新しく紙芝居を製作する会を作ろうと思っています。今回演じる「くじらとなまこ」はすべて会員の手作りで、これを機に製作もやろうということで。
子どもの文化研究会のメンバーだけでなく、紙芝居の楽しさや、山口の昔話を改めて知ってもらうために、興味のある人には気軽に入ってもらえると良いですね。
●どんどん輪が拡がっていきそうですね。では最後に、ひとこと意気込みを。
ページを引く時の手法や、響きわたる肉声。 紙芝居ならではの「アナログの素晴らしさ」を、ぜひ味わいにいらしてください!
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