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ひめやま会

11月18日、山口市の中心商店街で行われたハッピーロードやまぐちを取材しました。

今回は、その仕掛け役が、中心商店街の女性からなる「ひめやま会」さんだということで、詳しいお話を聞きに行って来ました。

            (トヨカワ・たえ)

残念ながら今回、写真は撮れませんでした。

ごめんなさい。

また、企画の様子等を撮ってアップします。

 

今年の取材担当者さんの、岸田和実さんにお話をうかがいました。(2001.11.27.Tue)


■11月18日に行われたハッピーロードやまぐちの仕掛け役ということですが、ひめやま会というのはどんな組織なんですか?
●ひめやま会は、山口市中心商店街の若い女性の集まりの会です。若いと言っても年齢は20代から50代までで、メンバーは、主に10人程度です。
10年くらい前に、「女性のパワーで何かしよう」と集まったのですが、はじめは、商店街の掃除などをする程度だったんです。3年前に山口市の市政70周年記念行事の助成金に応募したところ、ハッピーロードウェディングの企画が通り、イベントを始めました。

■今年のハッピーロードウェディングも大盛況でしたね。
●ありがとうございます。18組の方から応募があり、その中から石川さん夫妻に決まりました。
今年は第3回でしたので、1回目や2回目とは違う、変化が必要だと思っていたんです。1回目は初婚のご夫婦。2回目はお子さんがおられるご夫婦。そして今回は、障害を持たれた、石川さんご夫婦です。
石川さん夫妻は、商店街でアンケートや調査をされたり、今までにもメディアに出られていたので、名前は知っていたのですが、お会いしたことがなかったんです。偶然応募をされていて、「これは!」と思い選ばせてもらいました。障害を持っていても商店街で買い物をしやすいように、私たちも環境を作らなくてはいけないし、障害を持った方も、もっともっと出てきてほしいという思いもあったんです。

■企画や運営はひめやま会の方がすべてされるのですか?
●カップルを選んでからは、挙式をされる方との打ち合わせを重ねます。女性だけでは力仕事などは難しいので、当日は商工会議所青年部の方にも手伝ってもらいながら実施するという形です。
企画段階はひめやま会のメンバーでやります。はじめは男性もいたのですが、女性は話が長いし、雑談が多いので、なかなか話が進まなくて、その間に男性はいなくなっちゃうんです(笑)。だから男性には決まったことを手伝ってもらうという感じです。

■式を挙げられた石川ご夫妻にメッセージを。
●今回石川さんからは「僕たちを利用して商店街が変わるきっかけにしてください」ということも言われました。「お二人みたいな方がどんどん買い物に出られる商店街にしなきゃ」と私たちも思っていますし、障害を持った他の方たちが、お二人を見て励みにされると思います。

■今回は『ほっと・ホーッと宣言』も同時に出されましたよね?どういうものなのですか?
●これは、商店街連合会さんとも協力して出すことができたんです。石川さん夫妻が障害を持っているということもあって、みんなの意識が高まりました。いろいろな人に温かい商店街にするために、段差をなくしたり、対応したりすることを浸透させようと行ったのですが、各お店によって温度差があるのが残念です。ステッカーを作成して配布しましたが、ハッピーロードウェディングの当日だけしか貼っていなかったり、貼ってもよく分かっていなかったりと、書面だけが先行して回ったので、まだまだ浸透していないんですよ。後回しになってしまっていますが、これから徐々に浸透していってほしいですね。

■来年もハッピーロードウェディングをされるのですか?
●はい。同じコトをすると実施する方も見る方も飽きてしまうので、また新しい思考で実施したいですね。例えば国際カップルだったり、金婚式だったり。これはまだ分からないですけど。
ただこだわっているのは、1組限定で行うということです。これは女性の考え方で、「危険だ」とよく言われるのですが、数組準備して片方がだめでも他があるって考えは持っていないんです。気が変わったり、仲が悪くなったりする可能性もあるんですけど、今まではうまくいっているから大丈夫だと思いこんでるんですけど。親子だとか、友人だとかで2組になるのならいいんですが、知らない人同士で念のために数組っていうのは、すごくイベントっぽくて、見せ物になってしまうのはイヤなんです。

■ひめやま会さんはハッピーロードやまぐちの他にはどんなことをされているのですか?
●今、商店街で進めている『一店逸品運動』というのを行っています。市の助成を受けて今年から実施するんですが、これも決まるまでが長すぎて男の人がいなくなってしまったんですよ(笑)。やりたいお店が集まって、キャッチコピーや写真を考えてチラシを作り、フェアーを行います。
3月くらいにはチラシができますのでお楽しみに。

■最後に、岸田さんにとってひめやま会ってどんな会ですか?
●会議の時間は長いし、雑談も多いけれど、その分アイデアはネバイですね。そこからいいものが生まれてくるんだと思います。危なくてもこだわって良いものを、新しいことをこれからも実行していきます。